「家畜人ヤプー」第4巻を読んでみた

家畜人ヤプー〈第4巻〉 (幻冬舎アウトロー文庫)

家畜人ヤプー〈第4巻〉 (幻冬舎アウトロー文庫)

 栗本薫という、数十年かけて文体が変わっていった例を最近まで読んでいた自分としては、文体が異なる(確かに前半と後半では香気が違う)という点だけで「沼正三複数説」を確信する気にはなれないのだが、この3巻の終盤〜4巻の冒頭にかけて(ヤプーのことはひとまず置いて)描かれた、イースの黒奴への管理調教システムあれやこれやに関しては、正直、別人が書いたのでは?と思う気にもなったw。食事シーンはひたすら汚いし(第一巻のセッチン記述にはどことなく気品も感じられたのに)凄まじく下品だし(でも面白半分、あるいは本気趣味であんなビールタンクどこかで作られてそうだなw)、ネーミングセンスも大寒波級だし(まあこれは他の章にも所々あるのだが……沼正三の中の人ってダジャレ好きだったのか?)、慰撫装置もなんのひねりもない「そのまんま」だし、何より、実は畜人革製の靴磨きに実は黒奴から取った「アレ」が最適って……アレを擦り付けたパンプスを履くってこと!?イース白人様、ちょっとそれイメージダウンでございますよ……。