グインサーガの1巻目を(もう1度)読んでみた
100巻越えたらやってやろうと暖めてた企画(?)。
- 作者: 栗本薫
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1979/09/29
- メディア: 文庫
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- グインサーガの第一巻を読んでみた - 緩慢高楼碑←以前の日記
- あっさりな文体が非常に懐かしい(笑)。近年のペースであったらルードの森を出るまでに丸1巻、スタフォロスの砦を脱出するまでに2巻くらい費やしそう(^^;)。
- (強敵と相対する場合を除いて)常に悠揚としたイメージの強いグインであるが、この巻ではすぐ怒ったりしてけっこう怖いw。セム族に対しても「サルどもめ」「蛮族め」と容赦ないし。
- むぎわら(ストロー)を使わないと水が飲めないのは本当に最初だけで、スタフォロスでは普通に食事をしてるんですね。
- 忘れてたグインの謎、その1。中原についてはまったく知らないが、セム族の言葉は理解できた。
- 忘れてたグインの謎、その2。豹頭に毒矢が刺さってもなんともなかった。
- リンダがレムスを尻に敷きすぎ!認めさなすぎ!後年のパロを襲う災厄の遠因は既に見え隠れしていた。
- 「モンゴール」と「ゴーラ」の違いが定まっていない。リンダはゴーラの三公国の関係を把握しながらも、国を攻め滅ぼした敵をゴーラと認識している。実際は、ユラニアとクムは殆ど関わって来ないのだが……。
- 他にもケイロニアがパロの友好国だとか、「え?」と思う箇所がちらほら。
- 実はヴァーノン伯爵に化けていた悪霊は明確に「倒された」「滅んだ」との記述がない。炎上する要塞と運命を共にしたとは思われるが。
- ナリスのナの字も初巻では登場しなかったのね。
- 短い邂逅ではあったが、トーラスのオロはグインにとって、ルードの森から始まって以降初の友人だったんだなあ、と(双子はあくまで被保護者だし、イシュトとは壁越しに少し会話しただけだし)。ランドックという異世界から来たグインと、現世との、おそらく最初の絆であったと。
- あとがきで作者は一人称を「ぼく」としている。100巻までそれで通すつもりだったのか!?