人生2冊目の
東野圭吾ですた。面白かったんだけど……どこかで読んだ展開の寄せ集めのようにも感じてしまった
*1。特に、少人数で恒久的な共同体を営む為にはどうしても愛の無いセックスも必要になってくる……の下りは、まんま
小松左京の「
復活の日」ではないかぁ!……まあ、あっちは頑張ったらなんとかなるんじゃないか?くらいの人数
*2が残されていたので、葛藤部分はほぼ省略されて、女性陣はその選択に協力するという展開になるんだけど。こちらの話じゃ男女合わせて10人(子供含む)だし、それはいくらなんでも無理があるだろう……(^^;)。それでもそのような発案が飛び出すのは、緩慢に全滅を待つ集団に成り下がりたくなかったからであって。結局その姿勢が最後の最後で明暗を分けることにもなるんだけど。「極限状況下では従来の価値観を捨てることも必要だけど、生き抜く為には逆に失ってはならない
人間性もある」というのがテーマ?