何事も経験、と思えばまあ納得の映画

 1970年代のフランス。両親が共産主義活動に目覚めたために、節約の生活を強いられたり、好きだった宗教の授業(←えー!?)を受けられなくなったりする少女の成長を描く映画。一方的に共産主義を皮肉る作品ではない……と思う。疑問を持つことの大切さを訴えてるんじゃないかな。

ぜんぶ、フィデルのせい [DVD]

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アンナ「団結すると上手くいくの?」
家政婦「ええ、上手くいったわ。大勢だったから」
(場面は変わって、学校の授業)
先生「ローマ文明とギリシャ文明ではどちらが古いですか?ローマと思う人?」
(アンナは手を挙げないが、クラスの殆どが挙手するのを見て手を挙げる)
先生「全員、間違いよ」
(再び場面転換)
アンナ「正解を知ってたのに……もう団結はウンザリよ」
父親「どうやら団結の精神と人マネを混同しているようだね」
アンナ「パパは人マネと団結の精神を間違えないの?」
父親「………」

 主役の女の子がクロエ・オブライエン(@「24」)の少女版みたいな面構えで可愛い(^^)。内容よりも、キャスティングで成功している映画だと思う。