1年ぶり位に読んだ宮部みゆき

ICO  -霧の城-

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 ゲームをプレイしたことのない私でも、それなりに楽しくスイスイと読めたのだが、宮部みゆき節がビンビン伝わってきた「ブレイブ」「ドリーム」に比べると、どこかで読んだ(もしくはどこかで観た)設定・舞台・登場人物・メタファーのオンパレードだったという気もするなあ(自分が連想したのは宮崎アニメ、ホルスの大冒険、銀河鉄道999あたり)。まあどこまでがゲームのオリジナルで、どこからが宮部の創作か知らないのでこれを指摘することが本の批評になるのかどうかも判らないけど。あと、もうちょっと物語の尺を短くしても良かったような……。
 頭に角の生えた少年が主人公……ということでなぜかイメージがこの子になってしまって参った参った(^^;)。