二十億光年の孤独

人類は小さな球の上で
眠り起きそして働き
ときどき火星に仲間を欲しがつたりする


火星人は小さな球の上で
何をしてるか 僕は知らない
(或はネリリし キルルし ハララしているか)
しかしときどき地球に仲間を欲しがったりする
それはまったくたしかなことだ


万有引力とは
ひき合う孤独の力である


宇宙はひずんでいる
それ故みんなはもとめ合う


宇宙はどんどん膨んでゆく
それ故みんなは不安である


二十億光年の孤独に
僕は思わずくしゃみをした

 有名な詩だが、学生の頃、授業で読んで大きな衝撃を受けたことを覚えている。
 上から8行目「それ」とは一体何を指しているのか、説明せよという試験の問題で解答用紙の裏1/3くらいにびっしり思うことをつらつらと書いたなぁ(しかもこの後文芸部に入部し、自作の詩を発表したりした……ははははは^^;)。正否はともかく、今だったらもっと書けそうだw。
 心の不安と葛藤をビリビリバラバラに引き裂きたくなる時、この詩を思い出す。
 合唱曲になってるんだってね、一度聴いてみたいなあ。

二十億光年の孤独 (愛蔵版詩集シリーズ)

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