二十億光年の孤独
人類は小さな球の上で
眠り起きそして働き
ときどき火星に仲間を欲しがつたりする
火星人は小さな球の上で
何をしてるか 僕は知らない
(或はネリリし キルルし ハララしているか)
しかしときどき地球に仲間を欲しがったりする
それはまったくたしかなことだ
万有引力とは
ひき合う孤独の力である
宇宙はひずんでいる
それ故みんなはもとめ合う
宇宙はどんどん膨んでゆく
それ故みんなは不安である
二十億光年の孤独に
僕は思わずくしゃみをした
有名な詩だが、学生の頃、授業で読んで大きな衝撃を受けたことを覚えている。
上から8行目「それ」とは一体何を指しているのか、説明せよという試験の問題で解答用紙の裏1/3くらいにびっしり思うことをつらつらと書いたなぁ(しかもこの後文芸部に入部し、自作の詩を発表したりした……ははははは^^;)。正否はともかく、今だったらもっと書けそうだw。
心の不安と葛藤をビリビリバラバラに引き裂きたくなる時、この詩を思い出す。
合唱曲になってるんだってね、一度聴いてみたいなあ。
- 作者: 谷川俊太郎
- 出版社/メーカー: 日本図書センター
- 発売日: 2000/03/25
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