ネタバレしたくない人は反転しないでねっ

 シアターブラバの「スウィーニー・トッド」を観に行ってきた。スプラッタと思ったら意外にコメディーだった(笑)。それともシェイクスピア悲劇の18世紀ロンドン版?ソニンの役がオフィーリアみたいな感じだったから……。

 ミュージカルなのにあまり印象に残るナンバーが無いというのはどうなのかなw思ったが、それをカバーして余りある役者陣の熱演にひたすら脱帽。ソニンがあんなに歌が上手いとは思わなかった(凄い高音だった)。城田優くんはデカかった(ソニンとのラヴシーンで自分から下になったwのが意外だった)。斉藤暁さんは太かった(見た目に反して冷酷な役だった)。金髪のちょっとオツムの悪い少年役が武田真治だと気づくのに一幕まるまるかかったw(歯を抜かれるシーンが可哀相だった。あ、彼のファンは舞台に向かって右側の通路沿い、前方の席に座ってるといいことがあるかもしれません)大竹しのぶさんは流石の演技力でした(歌はどうかなと正直思ったが、あれ、彼女の役のキャラクター性からしてわざとあんな外れ調子で歌ってるんですかね?だとしたら凄いよっ!)。市村正親さんは当の理髪シーンで見せる気品がなんとも云えなかった(特に、市場での対決シーンのあのさりげなくさりとて決して存在感を失わない気品が!)。皆メイクが濃かった。椅子から落ちた被害者がミ○チ作成室に直行する場面は笑ってしまった。今をときめく?不○家ネタにはもっと笑ってしまった。
 見ごたえのある舞台でした(再演されるとしてもう一度観に行くかは微妙ですが)。「復讐は実行する方もまた運命に復讐される」って云うんですかね。哲学ですね。