終業式に出てた頃が懐かしい

 カメラマンに暴力行為のあった力士に対して、僅か3日の出場停止という「温情判決」を下す角界があれば、所属選手が淫行を働いたのを受けて、球団の解散を即断する社会人野球チームの監督も居る。どちらが正しいのかは判らない。プロアマ、種目を問わずスポーツ選手には礼節を重んじて欲しい、そして禁を破った時には潔くけじめをつけて欲しいと思う気持ちもあれば、一方で、選手も人間、たった一度の過ちでその人の、そしてチームメイトの競技人生を狂わせたくはないと云う気持ちもある。否、選手生命を断たせたくないと思うからこそ、厳しく律するのか。どう転ばせても気持ちの整理をつけるのは難しい。スポーツと人の心の問題に、安直な大岡裁きは付けられない。