ホットドッグ屋はフロンティアの夢から醒めたのか?

火星年代記 (ハヤカワ文庫SF)

火星年代記 (ハヤカワ文庫SF)

 この小説について知ったのは探偵ガリレオ原作本の中で触れられてたから。曰く「難解である」とのことだったったので、「銀の三角もーすぐ宙港でーす - 緩慢高楼碑)」みたいなさっぱりちんな内容だったらどーしよ(^^;)と読む前は思っていたのだが、十分判り易かったし各短編それぞれ不思議な味があって面白かった。
 ある事情でほぼ無人になった火星にて、唯一?居残った男性が寂しさから火星上のあちこちに電話をかけまくり、やっとの思いで同じく居残っていた人物、それも若い女性を一人探し当て、ウキウキと会いに行くも、その正体は凄まじい体型の上にとんでもないメン※ラさんだったという話は、時代を先取りしていたのかそれとも大昔からこのテのカンチガイ系出会いエピソードはあったのか、果たしてどっちだったんでしょうか(爆)。

タイムカプセル

matobauni2014-08-31

 2014年8月31日。人生初の小学校同窓会。
 メガネで行って大正解だった。ほとんどの人と20年以上ぶりの再会だったから、少し泣いてしまった……。
 再会した殆どの子が立派な大人、お父さんお母さんになっていた。独身モラトリアムとして、ちょっと、いやかなり焦った。
 というか二名ほど芸能界に進まれていた方がいてビックリ。プロとは知らず、「(司会)上手いですね」とか云ってしまった気がする。非常に失礼だったように思う。恥ずかしい。
 担任の先生が大阪から鹿児島に移住されていたのにもビックリ。流石にお年を重ねられてたけれど、ストラップが某歴史キャラなのをみて「ブレてないな……」と内心思ったのはココだけの話。あと、修学旅行のファームステイを受け入れてるとおっしゃった時に、学生がやらかした際にはきっちりお説教もしてそうだな、とも思ったのもここだけの話(当時非常に怒りっぽい熱血な先生だったので)。

 正直に書くと、小学校時代にご縁があった人たちとの再会はとっくの昔に諦めていた。だから今回声をかけてくれた某さんには本当に感謝しています。いろんな方が会場で声をかけてくれたのは本当に本当に(×20ほどつけたい。本気で)嬉しかった。が、私が緊張(だって20年ぶりなんだもの!)と感無量のあまりほとんど話すことができず、あいさつを交わすのみに終わってしまった人もいて、とても申し訳なかった……。

 幹事の皆々様、本当にお疲れ様でした。そして、ありがとうございました!

私の中ではバルサ様はキル・ビルの主人公のイメージ

 実は「獣の奏者」シリーズは起承転結のうちの【転】のパートがあまりにも駆け足で(悪役が何を考えているのかもよく判らなかった……ような)、全4巻2部作のうち、第1部の1巻&2巻で読むのやめちゃった(汗)。で、同じ作者のもう一つの代表作がこちら。絵がなかなか好み。

精霊の守り人 (新潮文庫)

精霊の守り人 (新潮文庫)

 この「精霊の守り人」も、話の肝、というか気持ちの入れどころが何処にあるのかよくわからなくて(凄腕の追手からの逃走劇にあるのか、よくわからない現象から王子を救済するところにあるのか、それともファンタジーな謎解きにあるのか)、イマイチのめり込めないまま最後まで読んでしまったのだが、その流れでなんとなく手にとってしまった2巻目……これが面白かったヽ(・∀・)ノ!
闇の守り人 (新潮文庫)

闇の守り人 (新潮文庫)

 主人公をとりまくフラストレーションがちゃんと「期待通りに」動いてくれるのがイイ(平たく云えば、悪役がちゃんと憎たらしい)。強くてかっこいい主人公には、守られる可憐な少年少女をあてがうのもいいけど、やはり、それ以上ににっくき悪役とそれを倒すカタルシスをちゃんと配さなくちゃ!!!

私の宝塚観劇履歴書 2013年6月〜7月

星組 ロミオとジュリエット 2013年6月 宝塚大劇場
 雪組フェルゼン編を見に行った際、壮さんの朗々とした歌声に感動し、ついでにB席の観やすさにも感銘し、こんなに安く楽しめるなら何か別のやつも観たいな〜と終演後チケットカウンターで突発的に購入したのが次回星組公演。人気演目だし、観てみるかと。雪組公演よりもさらに遠いお席(16列目)だったけども、本当にオペラグラスさえあれば十分楽しめた。宝塚大劇場って素晴らしい!(フェ※ティバルホールやグラン※ューブならこうはいかないw)
 DVD(雪組版。もちろんキタさん目当てw)を観たことがあったので、だいたいの流れ、盛り上がりどころは把握していたものの、ラスト、天国で愛と死が一体になり、二人が永遠に結ばれる場面はかなりうるうる。しかし、ジュリエットが無理矢理結婚させられそうになったバリス公爵は、ちょっと能天気そうに見えるものの普通に好青年なので、まったく不良物件には見えなかったw。


宙組 うたかたの恋/Amour de 99!! 99年の愛 2013年7月 梅田芸術劇場
 ロミジュリのような行き違いの悲劇ならまだしも、確信犯的な心中ものはちょっと苦手やなー……と遠慮気味だったけど、ショーがアムールだということで購入。ザ・ストームとパイナップル女王とテルキタのデュエダンが観ればいいやー、という感じで2階のA席を購入したら……ななななんとかなめ様と悠未さんと緒月さんに客席降りがあった!!!ケチらず1階S席を買っておけば良かったああああああ!!!!と激しく後悔orz。お芝居の方も予想外に良くて、せーこちゃん(純矢ちとせさん)のお歌と、かなめルドルフがマリーを撃つ前に見せる激しい慟哭の姿に、こっちが胸を打たれる始末。以降、宝塚の梅芸公演は出来るだけ1階席を買おうと強く誓う。


宙組 the WILD Meets the WILD 2013年7月 宝塚バウホール

 初めて行ったバウホール公演。大劇場銀英伝で双璧を演じたお二人が主演。タイバニみたいな二人組が無法の街で悪漢どもをバッタバッタと倒していく痛快ヒーローものを一方的に(汗)期待していたのだが、今思い返してみると思ったよりも話が湿っぽかった。否、当時の日記に書いたように「カラッと明るい」部分もあったのだが(終盤の敵アジトに乗り込む二人の悪ノリっぷりとかw)、そこに至るまでの道のりが結構長く、主要キャラの殆どが、結局はコーエン神父(一番印象に残ったのはこの人)の暗い情念に踊らされていただけのような……。一方で、心にトラウマを抱えていたジェレミーがエマに励ましの歌を歌ってもらっただけで、一気に立ち直る強引さというのはミュージカルならではの気持ちよさだなぁ、と。
 女賞金稼ぎのエマを演じた花乃まりあさん(その後、花組に移籍)は、トップの実咲凜音さんよりも個性的な役どころに恵まれてるんじゃないか……と思ったら、今は中日劇場でロザリーを演じてらっしゃるという。東京のみりおんと同時進行で(笑)。あと、こういう表現で申し訳ないのですがw、蒼羽りくさんはあの大きな目鼻立ちが、情けないバカ息子役に非常にどハマリしてました(笑)。
 にしても、トップクレジットだった蓮水ゆうやさんがこの公演から一年足らずで退団してしまわれるとは……。

私の宝塚観劇履歴書 2013年3月〜5月

宙組 モンテ・クリスト伯/Amour de 99!! 99年の愛 2013年3月 宝塚大劇場
 わ〜な〜に〜!わなに〜かけ〜てやる〜〜〜っ!

 大長編を1時間半ですっきりわかり易くまとめるために、終盤の展開はほぼ原作無視のオリジナルだが、あれだけ復讐の準備に年単位の時間と調査をかけておいて、アルベールの年齢から逆算して「その」可能性については(一方の当事者であるにも拘らず)裏付け取らなかったかなめダンテスってかなりマヌ……詰めが甘いですよ(・ω・`*)ネー。そりゃ罠にかかるわ(*´・ω・)(・ω・`*)ネーw。
 このお芝居で語られる教訓「知らない人から荷物を気軽にあずかってはいけない」「海上でレモンは金貨よりも貴重」「元恋人と最後に※※※した日付は念のため覚えておくべし」。


雪組 ベルサイユのばら フェルゼン編 2013年5月 宝塚大劇場

 オスアン編を観たのだから、今度はフェルゼン編を観てみるかぁ〜とチケ取りに挑戦したものの、なんとか取れたのはB席の端っこ(それまではゼータクにも全てS席鑑賞でした^^;)。これが怪我の巧名?で、宝塚大劇場はオペラグラスさえあえばB席でも十分楽しめる、という事実にこの時ようやく気づくことに。
 いろいろ云われまくった脚本は、フェルゼンとマリー・アントワネット編……ではなく、あくまでフェルゼン単独編、ということで、フェルゼンと彼を取り巻くベルサイユの人々の物語になっていたことは判る。アントワネットの比重が下がってオスカルアンドレに加えてメルシー伯やルイ16世の描写が増え、ベルサイユには様々な愛の形があるとフェルゼンが感銘を受けながら自分の愛の形を追求してゆく……という構成にしたかった、したかったぽいというのも判る。が、しかし!肝心のフェルゼンの愛の形が、追求というよりは、フラフラぶれすぎ。その場その場てコロコロ変わりすぎw。ただただマリーの孤独を埋めてあげたいのか、王妃として立派にやっていけるよう支えてあげたいのか、はっきりしない、恋愛ものの主役として見るには非常にストレスのたまる奴だったw*1。なのに壮一帆さんは格調高く美しく歌ウマく好演されているという、ちょっと矛盾した?舞台だったよーな。
 当時の日記にも書いたけど、あの国境のシーンで、警備隊隊長がフェルゼンにわざと包囲網を突破させようとあえてアントワネットの悪口を云った……という描写にしとけば、それだけでも大分お話の印象が違っていたと思うのですけどねえ。

*1:実は原作のフェルゼンは中盤にはあまり登場しないので、ここらへんヅカ側に描写が委ねられてるんですよねぇ……。

私の宝塚観劇履歴書 2013年1月

月組 ベルサイユのばら オスカルとアンドレ編 2013年1月 宝塚大劇場
 銀英伝にハマったことで、これはベルばらも観てみるかぁとお正月に大劇場へ。原作は愛読していたものの、宝塚舞台版に関する知識は殆どないまま挑んだ観劇でした。アントワネットが出てこないというのは事前知識としてあったものの、いきなりオスカルが衛兵隊転属の処から物語が始まってビックリ!あのル・ルーが登場したのにもビックリ!フェルゼンがオスカルの気持ちを全く考えない自己中心男という描写に唖然呆然。オスカルとアンドレの※※シーンの前に唐突にロザリーがやってきた展開にはお口あんぐり(^^;)。「植田歌舞伎」も「カーテン前」も「説明台詞」もぜーんぜん知らなかったので、イケコ演出の銀英伝芝居のテンポがあまりにも違うことにすごく戸惑いました。でも映像でしか観たことのなかった華やかなオープニングとばらベルサイユの歌唱が直に観れたことは素直に嬉しかった。これが私の初ヅカばら。


宙組 銀河英雄伝説@TAKARAZUKA  2013年1月 博多座
 本当は東京公演に遠征に行きたかったけれど、もろもろの理由で断念。代わりに1月の連休に福岡へ。公演メンバーが半分になる上に、オーベルシュタインがあの悠未ひろさんから下級生の七海ひろきさんに替わるということで、ちょっとバージョンダウンするんじゃないか……と観るまでは内心思っていたのだが、なんとなんととんでもない、すごくパワフルで楽しい舞台でした。七海さんは悠未さんほどの妖しさは無いものの、ともちんさん不在の物足りなさは全く感じさせないほどの大熱演(この健闘ぶりがこの後の七海さん爆上げにつながったのではないかと私は勝手に思っとります)で、例の就活ソングの場面の「あなたには、私が、必要なのだァー!!!」の表情の凄いことといったら。あと、ラインハルトとキルヒアイスとの逢引き(違うw)を邪魔する場面では、ライに「なんだ」と心底嫌そうに返されちょっと可哀想だった……(^^;)。他にこの公演で印象に残っているのはロイエンタールの澄輝さやとさんとビッテンフェルトの風馬翔さん。大劇場公演ではビッテンだった澄輝さん、どこのシーンだったか、空中の一点をじっと見つめたまま冴え冴えとした表情で階段を下りてきていたのが完全にロイエンタールでありんした(この後の作品では似たようなお役ばかりが続いているのがちょっと可哀想……)。そして、大劇場オフレッサーから一転元帥府入りしたビッテン風馬さんはとにかく元気いっぱいの好演で、博多ネタのアドリブをポンポン出すのが楽しそうだった。あと、ライキルコンビのフレイヤの星、ヤンキルコンビのいつかまた逢える日が本当に本当に心を打つ歌唱に進化してて、あの2場面だけでチケット代のモトは取れたと思ったものです。いや本当に。
 この頃既に私のオペラグラスロックオン最優先(笑)だった緒月ヤン。個人的にグワっときたのは、ジェシカが殺される場面でサングラスをかけて表情をかくすものの暗転直前、感情を抑えきれずに壁を叩くところ。1分後の再登場時には平常のヤンに戻っているというのがまたたまらなかった。
 所々のシーンでモブキャラを演じている諸キャストの面々を探すのも楽しかったし(「バイト」という言葉を知らぬヅカ初心者であったが、双璧がアスターテ慰霊の民衆に混じっているのはすぐ解ったぞ!あと、ヴェスターラントルビンスキーが強制労働に従事してたようなw)、ほぼ若手男役メンバーによるロケットダンスも確かに凄かった!ちょっと怖かったくらい(^^;)。一年後にスカステで映像を確認したが、他公演と迫力が段違い(笑)。
 あまりに楽しかったので、1月下旬の千秋楽までになんとかもう一度観に行けないものかとあれこれ画策したものの、結局諦めることに。未だに新幹線に飛び乗って当日券ででももう1度くらい観ておけばよかったと本気で後悔してる舞台です。この時のフラストレーションは1年と数ヶ月後にとんでもない形で返ってくることに……。

私の宝塚観劇履歴書 2007年〜2012年

星組 エル・アルコン鷹/レビューオルキス蘭の星 2007年11月 宝塚大劇場
 原作漫画*1が好きだったということで、生まれて初めて観劇した宝塚歌劇。映像と回り盆を駆使したオープニングは超カッコ良かったが(特にギルダの登場シーンと女海賊の群舞が最高)、本編は少々詰め込みまくりの駆け足ダイジェストだったよーな。ティリアン役*2安蘭けいさんの目ヂカラと存在感が強烈で、柚希礼音さん演じるルミナスはいかにも対峙するのに形勢不利だーっ……(><)という感じが強かったのを今でも覚えている。まさかその後、柚希さんが武道館コンサートを開催するほどの超人気トップスターになるとは……。
 この時はヅカ沼にハマるという迄には至らず、1回こっきりの観劇に。それでもとうこさん、ちえさんというジェンヌ名は覚えたので、安蘭さんの退団時のTBS特番や、柚希さんトップ就任時のフレンドパークといった番組はなーんとなく観ていた。しかし、まさかその時ちえねねコンビと一緒にフレンドパークに出演し、ジャージ姿でウォールクラッシュにベタっと張り付いた星組二番手スターさんがこの数年後、宙組トップになった暁には、せっせと大劇場まで通いつめることになろうとはこの時は全く全く全く予想していなかった……。


宙組 銀河英雄伝説@TAKARAZUKA 2012年9月 宝塚大劇場

 すべての始まり(笑)。この舞台を切欠にヅカ沼にずっぽり沈んだ銀英伝ファンは数知れず。
 自分的には、とにかく最大の懸念事項であった、歌って踊ってキラキラのタカラヅカワールドにてあのヤン・ウェンリーというキャラクターがどう表現されるのかどうかが、予想外の美事さでクリアされていたのが決定打であった。緒月さんの少年ヴォイス最高!

*1:青池保子原作ものといったら、またまた星組で「アルカサル」の上演が今度はバウホールで決まったそうで。個人的には「Z」をやって欲しいんですよね。エピソード4とかバウでやってくれたら万難を排してでも観に行くんですが。

*2:新人公演は今雪組で大大大活躍中の夢乃聖夏さんが主演したそうで……機会があれば観てみたい!